今週のお題 : 私の寒さ対策


近頃めっきり寒くなったなぁ…と思っていると、
急に温かくなったりする気まぐれな気候ですね。
帰り道の冷たい風にさらされているときはやっぱり熱燗です。
じわ〜と体の芯から温まってくる感じがいいですね。
そしてお鍋。ぐつぐつ☆



でも、一番あったかいのは、一緒に呑む友だちがいることかな。
心の温かさは、気候の寒さを上回ると思います。

 …僕は幼い頃から、貧しさを見なくてはならないと、漠然と思ってきました。見て何をするのか、といった具体的なことについては何の考えもなかったのですが。大人になってからも、気まぐれにささやかな寄付をするような時、貧しく悲しい人生を送っている同世代の人のいることが、ふと頭に浮かびました。とは言え、僕は本当の貧しさを見たことはまだなかったのです。
 機会が与えられた時、僕は勢いこんでペルーの貧民街に赴きました。「貧しさを見るため」です。しかし、本当にそうだったのかは、我ながら少し怪しいのです。生活の貧しい人びとの中にこそ心の豊かさがあると信じていた節があるのです。僕はもしかすると、貧しさを見たかったのではなくて(心の)豊かさを見たかったのかも知れません。もちろん、貧民街にも心の豊かな人はいました。しかし、生活限界的な貧しさが人びとの心を貧しくし、心の貧しさが人びとの生活を貧しくしていることの方が圧倒的に多かったのです。僕は、貧しさというものが途方もなく悲しい状態なのだということを知りました。
(大平健著『豊かさの精神病理』岩波書店1990年6月20日)


この本を初めて読んだときは衝撃でした。
だって、私もそう思っていたから。
貧しいからこそ心が豊かになれると…。



でも、限界をこえる貧しさは
心をさらに貧しくする…、
悲しいことです。



寒さを一緒にのりこえる仲間がいることが
一番の寒さ対策!
だとすれば、素敵な仲間ができるような
素敵な人間になることが大切。



私の寒さ対策は、
素敵な人間になること、
そして、素敵じゃなくならないように努力すること、
ですかね♪