ドラマ

僕の 向かいのベッドにいらっしゃる患者さんは
コレステロールのためリハビリを含めて入院しています。
僕が入院してきてからも(それ以前からでしょうが…)
毎朝「はぁい朝刊で〜す!」と
4人分の新聞をまとめて預かり配ってくれていました。
この中では私が一番動けるから☆と


もちろん 一瞬
今 「この中」では 私が一番動けるのだから
この役割をかわる必要があるか…と考えました。


でも違うなと踏みとどまって
彼が運んできてくれるのを楽しみに待ちながら
新聞を受け取っていました。


今朝、昨日入院してきた方が
意外と早起きで
一足早く 自分の新聞を受け取っていきました。


すると…



私の向かいの彼は 「定刻」に
あれ 一部足りない…
どうしたんだろう
と 戸惑い気味に病室に新聞を配りはじめました。
「もう新聞持って行かれました?」
「いや…ありがとうございます。」
「いいえ…いつもありがとう。」
「あぁこちらでしたか…」
ってな感じで…
一部なかった原因がわかって一安心したのか
最後に私のところに彼がきて
「はい朝刊。私明日退院なんですよ!」
「おめでとうございます。私は今日なんです。」
「おめでとうございます。」



人はそれぞれ自分にできることを見つけて
一生懸命に取り組んでいくんだなと思います。
特に病院みたいな こういう場合
容易に人の「喜び」を奪っちゃいけないんだと
つくづく実感しました。

その人に頼りながら感謝することが
みんなが幸せになる秘訣☆
集団生活の極意ですね。